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Sさんの感想

一時間半ほどの電車の旅ののち、大社前駅に到着した。レトロな駅舎を出るといきなり行き交う人々や車、そして雨上がりにかをる春泥。それらは今後行われる知事選を暗示するかのようだった。

今回討論会が行われたのは大社ガーデンプレイスうらら館だった。そこに集まったのは残念ながら予想どおり、中高年男性がほとんど。若い人のほとんどは大体知り合いが多かった。

30分程の待機したのち立候補予定者4人とコーディネーターの児玉克哉氏が登場。

ここで、私がみた立候補予定者の印象を紹介する。

大庭せいじ氏
一見、飄々とした風貌だが芯が通っているように見え、やなぎの枝のようである。力を受けても受け流しつつ上手く県政の課題を解決していくだろう。
話し方がとても上手く、チャレンジや日本一と言った言葉を強調したり、間をとって話すことで自分の世界を表現していた。

丸山たつや氏
好きな言葉が「積小為大」ということだけあって、小さな石を積んで大きな巌を作ったかのようなかちっとした格好で話し方も硬い印象を受けた。

真面目で誠実な人柄がうかがえた。

しまだ二郎氏
元安来市長をしていたこともあり他の立候補予定者に比べ貫禄があるが、枠にとらわれない柔軟さも合わせ持っているように思われた。

山崎やすこ氏
この討論会の紅一点である。はつらつとした印象を受けた。女性の目線を持っているのは相当な強みではないかと思われる。

続いて、大まかな発言をまとめる。

大庭せいじ氏
子育て教育、来てみて住んで、防災減災。この3つを日本一にするとした。
子育て教育については、一体的に支援をする。
また、定住については働く場所の確保が重要であるとし自治体との連携が必要とした。
防災減災の視点では、消防団との連携が重要だとする上で、副知事級の権力を持つ役職を置くという考えを示した。

丸山たつや氏
人口減少に歯止めをかけるには産業振興が必要であり、農業や商品作物について言及していた。
また、社会基盤の不平等を強調しており、離島や中山間地域でも充実した医療が受けられるようにする考えを述べた。
さらに、山陰道をなるべく早く県で整備する必要性を訴えた。

しまだ二郎氏
島根県の発展には自立が必要であり、介護、福祉、医療が島根県経済を担うという今後の展望を述べた。
また、経済圏の連結が重要だが、県で行なっては時間がかかるため国策で山陰道などのインフラ整備を行うという考えを述べた。
また、今の利益だけでなく、100年後を見据えてインフラ整備を行う必要性について語っていた。

山崎やすこ氏
4人の中で唯一原発について言及した立候補予定者である。
原発については、動かさないことが得策であるとし、代わりに再生可能エネルギーを導入する考えを示した。
また、医療制度の充実をかかげ、子育て環境を良くするために若い世代の所得を伸ばすことが重要だとした。
またインフラ整備については、点検や整備を重点的に行なう、さらに新幹線についてもそれよりも在来線の充実が重要だとした。

以上が公開討論会の概要である。

終わった後取材を受けた。
こういうところへ来る若い世代は珍しいようだ。物珍しがられないぐらいには若い人が来て欲しいと思った。
そこが少し悲しく思ったところである。

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